ミステリ作家の有栖川さんが書かれたエッセイ集で、ミステリ小説の世界に登場する探偵や犯人といった様々な人物にスポットを当て、それらの人物を紹介する形で、ミステリの楽しさを語った一冊です。紹介されたミステリ国の住人は全部で53人。つまり53作のミステリの楽しさを知る事が出来ます。
まぁ~何が楽しいって、有栖川さんがミステリが大好きなことが凄く分かるので、読んでいるこちらも、ついニヤニヤしながら読んでしまいます。だから既読未読に関わらず、この人ってそんな人だったのか? あるいは、この作品にはそんな人物が登場するのか? と、紹介された全ての作品を読みたくなってしまいました。こんな楽しい本はズルいですよ~。
ふだんミステリを読まない方にも、あるいはミステリが大好きな方にも楽しめるように、国内外あるいは新旧取り混ぜたミステリ国の住人が紹介されています。本書を読むと、まるで自分も、「読者」としてミステリ国の住人として仲間入りが出来ような気持ちになれて、それだけで、超ウレシー!! そんな一冊です。