東京南西部最大の都市まほろ。駅前で便利屋を営む多田と同級生の居候、行天。毎日忙しく依頼をこなす便利屋の元に、4歳の娘「はる」を預かってほしいとの依頼が舞い込む。はるは遺伝子的には行天の娘なのだが、その事実を隠したまま、子供嫌いの行天を騙すように子供を預かることになってしまう。はるの面倒だけでも大変なところに、怪しげな団体が無農薬野菜を作り、駅前で販売したり、いつものお騒がせ老人の岡たちが、なにやら良からぬ相談事をしていたりと、とにかくまほろは騒がしい。まほろシリーズの完結編。
瑛太と松田龍平が主演し、ドラマや映画化されたこともあるので、ストーリーは知っているが、やっぱり本は面白い。まほろ市のモデルが町田だということもあり、本の中での光景は町田で変換される。それがまたリアルで楽しい。秋の夜長、読書が一段と楽しい季節。