『ゴーグル男の怪』島田荘司 著/読了

煙草屋の老婆が殺されるという事件が起こる。老婆の死体の下から、黄色いマーカーで縁取られた謎のピン札が一枚見付かる。そして散乱する煙草50本。これらは一体何を意味するのか? 現場周辺では、ゴーグルを付けた不審な男が目撃されるが、その男と事件との繋がりは? 近隣にある核燃料製造会社からは、奇怪な噂が流れている。果たしてこれらは関連しているのだろうか、そして犯人の正体は?

申し訳ありません……ダメでした。怪奇性は乱歩を髣髴とさせるのか! と、期待したのですが、そうでもありません。エログロ的な表現や描写も、後になってみると「なんでそこ描いたの?」と言った感じで、あまり本筋とは関係ない様な。テーマは理解できますし、ある意味では社会派なのかもしれませんが、そんなこんなを理解した上で、「通向け」の作品なのかもしれません。私は苦手でした。

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