『この地名がすごい』今尾恵介著/読了

日本全国から集めた「珍地名」や「おもしろ地名」を、縦横無尽に語りまくった面白本。田んぼの真ん中にある「蛸 たこ」と言う地名は、昔その場所は海であり、そこで海の生き物の蛸が獲れたからじゃないか-という説や、あるいは「多古 たこ」の字が、いつの間にか「蛸」になった可能性もあり、そもそも「多古」は、山の稜線を示す言葉で合ったり、アイヌ語で「高くなった所」という意味であり、それらが長い時代の中で変化した物か? と、言った具合の話がテンコ盛り。けっこう楽しい一冊。

一つ大きく納得したのは、地名に「窪・谷・沢・沼」などの地名が付く土地は、得てして地盤が弱い——などと言う話をするが、それは一概には言えないよ、と言う話には納得した。私も軽々に、そういうことを言わないように気をつけます。

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