映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観て

話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を、観て来た。クイーンは年代的にはドンピシャだけど、当時はディープ・パープルやツェッペリン、それにフーなんかの方をよく聴いていた。だけどラジオからクイーンが流れてくると、思わず手を止めて聞惚れてしまう不思議な魅力があったことを覚えている。だからこの映画の公開は、かなり前から楽しみにしていたのだが、その期待は裏切られないどころか、はるかに想像を超える良さだった。

映画はクイーンの結成から、85年のライブ・エイドまでを描いているのだが、たった2時間半でここまで描いたことはお見事。そりゃあ~欲を言えば、あれもこれもそれもと、描いて欲しいことは沢山あるが、それは到底無理というもの。だがメンバーの結束とフレディの孤独、そして求め付けた愛、優しさは十分に見る者の心を打ちます。

病に侵されながら、命を振り絞るように歌う伝説のライブ・エイドの20分間は、思わず涙が流れてしまうほど。クイーンを知っている世代は勿論だが、クイーンを知らない世代の人が見ても、絶対に心打たれる2時間半だと言える。質の高いライブを見終えた時と同じ高揚感を得ると同時に、自分のことを思ってくれる人と、自分が思う人のことを大切にしなければと、思い返させてくれた作品です。命は必ず尽きるが、その長さが重要なのではなく、密度が大切だと思い起こさせてくれた素晴らしい映画でした。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」公式サイト

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