公民館は「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」の基準を遵守し、障害者対策の配慮がされています。この玄関内に設けられた点字ブロックもその一つ。スロープの始点や終点箇所の点字ブロックや、通路や方向を示す物は勿論設置していますが、玄関扉の内と外にも点字ブロックの設置がされています。自治会の小さな公民館レベルで、そこまでの配慮をした建物を見たことが無かったので、これはかなり真面目に対応していると言っても良いでしょう。
参考までに言うと、この「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例」は、指導に従わなくても罰則がありません。誤解を恐れずに言うと、事前協議は必ず行わなければなりませんが、指導基準を守ることが出来ない場合には、その理由書を提出し、協議は不成立で「適合していない建物」と認定されるだけの話しです。ですから段差があってもスロープが設置されていない建物もあれば、展示ブロックの設置や、みんなのトイレと呼ばれる身障者用のトイレの設置が無くても建てることが出来ます。身障者用トイレの中にオストメイトの設置が無かったり、それ以外のトイレの扉の幅が800mmに満たなくても許されます。
でも今回の公民館は、それらの厳しい基準全てをクリアし、資金的にもスペース的にも苦労を重ねて造られています。それはひとえに自治会を代表する建設委員会の皆さんが、「正しく造りたい」と考えられたからです。そして現場の皆さんが、手間暇を惜しまずに工事して下さったお蔭です。今月末にはお引き渡しを行い、来月には旧公民館からのお引越し。そして自治会員の皆様や、周辺地域の自治会町さんへのお披露目も予定されています。その後に旧公民館を解体し、跡地を公園として整備します。この公園は自治会のお祭りや盆踊りと言った各種行事を行うための場所ではありますが、それ以外にも緊急時の一時避難場所にもなります。もう少しですね。