何も無い一日

23日の日曜日、いつもと変わらない一日。少し違ったのは、初めて行く中華料理店で美味しいコース料理を食べてきたこと。えび茶色をした柔らかい革製のブックカバーを貰ったこと。セキセイインコの餌を買い、それほど大きくないイチゴタルトとアップルパイを買い、それを食べながら家で映画を観たこと。ふだんより少しだけ高いビールを飲み、最近控えていた日本酒を飲んだこと。買ってきたカツオのたたきを、もう一度家でたたき、少し切れ味の落ちた包丁でブサイクに切ったこと。大皿の上に薄く切った玉ねぎを敷き、その上にブサイクなカツオのたたきを並べ、刻んだねぎを山盛りに乗せ、ポン酢とみりんとしょうゆを混ぜ、少しだけ顆粒の出汁の素を入れてかき混ぜたこと。それをブワーっとカツオに掛け、柚子の代わりに伊予柑を少しだけ絞ってみたこと。それをツマミに東京ドームのライブDVDを観賞したこと。そんな一日は60回目の誕生日。今は赤いチャンチャンコなど着ないのです。でも、とても良い一日でした。

コメント

  1. ベティ より:

    天皇陛下とご一緒の誕生日、何も無い一日と言われますが、何も無いとても素敵な一日おめでとうございます。
    バラの花一輪

  2. お気遣いいただき、ありがとうございます。何もない穏やかな一日を過ごせることって、けっこう大切な事だと思います。たぶんそういうふうに思えるようになることが、歳を重ねるってことなのかもしれませんね。