ありがとう偵察航空隊

今年度でその役目を終える偵察航空隊の第501飛行隊。拠点こそ百里基地に所属していましたが、日本で唯一の偵察専用航空隊は航空部隊の直轄隊で、国内のありとあらゆる情報収集活動を行っていました。領空侵犯する未確認飛行機の索敵は勿論のこと、火山の噴火や大規模地震の情報収集などにも広く活躍した部隊でした。阪神淡路大震災や東日本大震災の際にも、被災地の情報収集任務に活躍され、その高い情報収集能力で多くの人命が救助されました。その部隊が今年度をもって解隊されます。来年度からは無人機や各部隊の戦闘機が、その任務を分担することになるそうです。その最後の飛行訓練とセレモニーが、10日に百里基地で行われました。写真は昨年の百里基地航空祭を観に行った際に写した、第503飛行隊機です。

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正しくはF-4EJ改と呼ばれるファントム機で、胴体には「1961-2020」の帯が入った特別塗装機体です。

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上のブルーの色とは違うモスグリーン色の特別塗装機です。

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機首に描かれた顔は怖いですが、実は隠れミッキーが描かれており、偶然見つけた人は大ハシャギします。

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垂直尾翼に描かれた部隊マークは、ウッドペッカー(キツツキ)。川中島の合戦「啄木鳥戦法」から由来したマークだそうです。

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東京-大阪間を11分で飛行するとありますが、本当はもっと速いと思います。またF-15やF-35なら、この半分以下の時間で飛ぶそうです。もっとも多くのファンは、ファントムの速さでは無く、その機体の美しさから、今もF-4ファントムに魅了されているのだと思います。その多くのファンを驚かせ続けたのが、日本のF-4、F-4EJ、RF-4EJへの進化でした。その勇姿を見ることが出来なくなり、心から残念です。そして本当にお疲れ様でした。第503飛行隊のスローガンでもある「見敵必撮」を、ずっと忘れません。