カタカナでは伝わらない危機

新型コロナウィルスの感染者が、ここ小田原でもついに出てしまいました。事務所からもほど近い、Amazonの大規模物流拠点に勤務する50代の男性だそうです。(3/24陽性入院との情報) Amazonには2000人ほどの方が働いているそうですが、濃厚接触の危険性や建物内部の消毒は、本当に適切に行われているのか心配です。消毒に半日ほど掛け、その日は作業者全員を早退させたそうですが、建物は延べ20万㎡もあり、東京ドームの約4倍の広さがあります。そんなに簡単に消毒作業が行えたのか心配です。この先、小田原市内で大規模感染とならないことを願っています。

ところで、新型コロナウィルスに関する報道を見ていて、気になることがあります。それは説明の際に、クラスター、オーバーシュート、ロックダウンと、初めて聞く英語ばかりを使って事態を説明されていること。なんで英語(カタカナ)なのでしょう? 感染し不幸にも亡くなられる方は、高齢者あるいは基礎疾患のある方が多いと聞きます。だとすればお年寄りにも分かりやすい日本語で、説明した方が良いと思うのですが、それだと正確に伝わらないのでしょうか? 

河野防衛大臣が「クラスター」は「集団感染」、「オーバーシュート」は「感染爆発」、「ロックダウン」は「都市封鎖」の意味なので、カタカナを使って説明するのは如何なものか?と、つぶやかれていますが、まさに仰る通りだと思います。

英語(カタカナ)を使う事で、受け取る側のイメージを和らげようという意図か? とも考えたのですが、その場合、本当の怖さが伝わらなくなってしまいます。必要以上に恐怖を煽ることは反対ですが、今そこにある危機を適切に伝えることは大切です。その上で自分と他者を守るために出来る、最大限の行動を各自が取れば良いのです。日本人は「忖度」が得意なのですから、今こそ忖度精神に期待したいと思います。