大手ゼネコンの西松建設が工事中止を表明

政府の非常事態宣言を受け、大手ゼネコンの西松建設が、非常事態宣言が発令された都府県内に限定した上で「施工中の現場について発注者と協議のうえ、工事中止・現場閉所することを基本方針とする」と、発表しました。公共・民間・土木・建築工事の区別なく、全ての工事を対象とするようです。全ての発注者に対して工事の一時中止を申し入れ、発注者側が拒まなければ工事を中断するとのこと。

西松建設「工事中止」で波紋、新型コロナ緊急事態宣言で異例の決断

今現在、西松建設のHPは閲覧が出来ない状態にありますが、それはそうでしょうね。この西松建設の判断を全国津々浦々のゼネコンが見た時に、英断と見習うのか愚策と笑うのかは、今後、それぞれの建設会社の体質あるいは考え方を左右し、事態が収束した後の受注にも影響を与えかねない可能性まで含んでいますからね。

勿論、仕事をしないと飯が食えない個人や小規模ビルダーや大工さん、各職方さんたち全てが、これを見習うと生活が出来なくなってしまいますが、それでも元請会社が止めますと言ったら、黙って従うしかないのですから。つまりは元請会社となるゼネコンの判断が、問われてるのかもしれません。とは言っても、全てのゼネコンがこの対応を見習う事は出来ないし不可能です。ますます社会全体が、混乱しそうな気配を感じます。