緊急事態宣言下の各建設会社の様子

緊急事態宣言が七都府県から、全国へと拡大されました。これはGW期間中に感染者の少ない地域へ、観光や帰省を目的とした移動を規制するための措置でしょう。現時点で感染者の少ない地域では、この規制を迷惑だと考えている方も少なからず居るようですが、それは自信の大切な方が辛い目に合われていないから言えることであって、そうならないための規制だと理解されることを願っています。稀に自分の痛みには過剰すぎるほど敏感な方でも、人の痛みには鈍感な方が居ますが、緊急事態下の今はそんなふうにならないことを願っています。一時も早い抑え込みが、今は何よりも大切なので。

そんな政府の宣言と時を同じくして、建設業界も続々と工事現場を中止する対応が取られ始めました。西松建設・清水建設を筆頭に、戸田建設・東急建設が原則停止の対応を取り、現場は止めないと言っていた大林組でも原則停止の対応を取る方向に舵を切っています。他にも鹿島建設や大成建設も対応を協議中ことですが、日本中が緊急事態宣言下にあるということになると、「うちの会社だけは大丈夫、関係ないから」と、他人事のような対応を取り続けることは難しいかもしれません。

また住宅メーカーでは大和ハウスやアキュラホームが、いち早く一部の事業所の閉鎖の対応を取り、工事現場においては工事の中断や着工の見合わせと言った対応が取られ始めました。他のHMも同様の対応を取ることが予想されますので、着工中あるいは着工を控えている方は、依頼先に状況を確認しておくことは必要だと思います。

建設資材に関しても、手に入り難い製品は相変わらずあるようですが、その種類や内容が少し変化しているようです。例えば少し前までは便器や流し台と言った設備機器類が手に入り難かったようですが、今は合板類や建材の一部に入手困難な物が出始めています。たぶんどれも外国からの輸入品なのだと思いますが、世界中が混乱しているので、時々刻々と状況が変わり、そのために入手が難しくなる材料の内容が変化しているのだと思います。

中途半端にズルズルと規制を長引かせ、真綿で首を絞め続けられる期間が長くなるよりも、一時期全面的に何もかも停止して一瞬で抑え込みたいと私は思うのですが、考え方は十人十色。それが国レベルの考え方になれば、いろいろと大変なのでしょうね。