神奈川を含む関東が、11日に梅雨入りしました。コロナ禍騒動に翻弄されている間に、気が付けば今年も半分が過ぎようとしています。本当なら東京五輪を目前にして、日本中が浮かれた気分になっていた時期だと思うと、なんだか嘘みたいです。
そんな中、WHOから二つの発表がありました。一つは「マスクは着用した方が安全だ」ということ。もう一つは「乳幼児を持つ母親がコロナ禍に感染していても、出来る限り乳児には母乳を与えるべきだ」という内容でした。たしかWHOは横浜港にダイヤモンドプリンセス号が寄港した頃に、「マスクの着用に意味は無いから無駄」とか「外国への渡航制限などする必要が無いので自由に出掛けましょう」と、繰り返し話していたので、約4か月ぶりに方針を転換したわけです。あの時、テドロス事務局長が「日本の防疫体制は稚拙だ」と、日本の防疫体制に対して非難していたことを、私は忘れていませんよ。
たしかに初めて見るウィルスに対して、手探りで対応していたことから、今思えば不備や不手際もあったのかもしれません。ですが見たことも聞いたことも無く、何から手を付けたら良いのか、どう対処することが正しいのかを、世界中の誰もが知らないことだったのです。そのせいで日本でも、924人(6/13現在)と言う尊い犠牲者を出してしまいました。
ですがWHOの指示に従い、マスクも着用せず、濃厚接触を厭わず、不要不急もなんのその、諸外国からの入国を全て受け入れ、手を洗うこともウガイをすることもせず、学校にも会社にも普通通りに出掛け居たら、一体どんなことになっていたのかと考えると、恐ろしいの一言に尽きます。そのWHOが、感染者の母親が母乳を与えることは、コロナ禍の被害を与えるよりも有意義だと言っていることに、心からの同意が出来ません。今、仮に私がその立場にいたとしたら、きっとその助言には従わないでしょう。
誰の言葉を参考にし、どう動き、どう気を使うのかは、人それぞれの判断です。そしてより危険側に視点を持ち、自よりも他を尊重し守ってあげられる思考を、人は民度と呼ぶのでしょう。麻生副総理が日本人の民度が高いと発言したのは、日本人の自制心の高さを誇りに思っているからだと思います。WHOは8日「ピークはこれから」と、発表しました。その封じ込めのために、WHOがどんな活動をされているのかは知りませんが、諸々の制限が解除され、規制では無く自制が望まれる今、油断することなくより慎重に生活したいと思います。