雑感

小田原と聞いて思い出すのは小田原城と蒲鉾、少し詳しい人は梅干しって感じでしょうか。食として有名なのは、なんと言っても蒲鉾です。老舗と呼ばれる名店も多く、蒲鉾通りなんて名が付けられた道があるほどです。その蒲鉾通りにある老舗「丸う田代」さんが2日、自己破産申請の手続きに入ったとニュースで報じていました。負債総額は約24.5億とのこと。小田原市にとっても重要な食の産業、その中でも老舗の自己破産は、これから年の瀬に向かっていく中で、悲しい気持ちにさせられる話です。社長さんのことも個人的に知らないわけではなく、と言うか、だいぶ昔の話になりますが、2年間ほど一緒に地域活性化を考えて活動していたことがありました。あれからだいぶ時間が経ってしまいましたが、それでもやはり悲しい気持ちに変わりはありません。返す返すも残念です。

トランプ大統領とメラリア大統領夫人が、コロナに感染したと聞きました。大統領選挙の真っ最中の大変な時期に……というか、病気になるのに時期は関係ないですね。早く回復されることを祈ってます。ちなみに政治的な思想や人種の違いからくる好き嫌いはあるかもしれませんが、それでも他者が病気になったことを喜ぶ人たちを見ると、なんとも嫌な気持にさせられます。最近はすぐに呟けるツールがあるせいで、本当なら言わなくてもいい感情や想いを、考えもせずに吐露してしまうのは、傍で見ていて愉快なものではありません。「見なきゃいいじゃん」と言われるかもしれませんが、ネットの海に大量に漂っている悪意の欠片みたいな物は、意外と多くて目に付いてしまうのです。嫌ですね。

いつも書かせていただいているHOUZZのコラムが、週明けにUPされる予定です。毎月、だいたい月末にドラフトを上げるのですが、そこから文字校正や画像の差し替えなどの手が加わり、早ければ月末に、遅いと翌月の月初めにUPということになります。勿論、他の方のコラムとの兼ね合いなどあり、編集サイドはなかなか大変なのだと思います。そして今月に関して言えば、もう一つ、他の建築サイトからの原稿依頼があります。来週末が締め切りなので、この週末はそちらの作業を頑張ります。

ところで、朝から右の胸が痛むのですが、さてこれは何かの兆候でしょうか……。

コメント

  1. ベティ より:

    いろんな方がたやすく表現できるツールがあることは良いことですが、言葉の持つ重みを想像することができない方も多いようで、そんな方が無責任に言葉を発することで人の心を傷つけ痛ましい事件も起こっています。ネットはもともと自由な世界、規制を掛けるのは難しい。あくまでも性善説に頼るのも難しい。そもそも自分に発言に責任を持って発言したい人は言葉の持つ双刃の剣のような力を知っていますから、それほど無責任な発言はしません。結果、後味の悪い言葉の氾濫なのかなあと思いますが、私もつい読んでしまうんですよね。
    HOUZZのコラムいつも読んでいます。いろんなとらえ方があるのだなと興味深いです。

  2. 便利なツールは、時として残酷なツールに早変わりしますが、それはどの時代の、どんな道具でも同じなのかもしれません。例えば手紙は愛情を伝えるラブレターも書けるけど、悪意を込めた不幸の手紙も書けちゃいます!みたいなことでしょうか。ですがその愛情も敵意も、圧倒的に個人的な物だった時代があり、大勢の不特定他者が、見たくも無いのに見せ付けられる物では無かったような気がします。アナログからデジタルに変わり、便利になった弊害なのかもしれませんね。
    HOUZZのコラムをお読みいただき、ありがとうございます。毎月、悩みながら書かせていただいてます。短い文章の中でも、意図せずに不適切な言い回しをしてしまうことがあり、編集者さんの校正に救われています。