海自の潜水艦そうりゅうが、香港船籍の商船と衝突するという事故が発生した。事故発生時は整備後の訓練航行中だったとのことで、潜水艦の乗員三名が軽い怪我をしたらしい。民間商船に怪我人はいなかったそうな。まずは大したことが無くて何よりでした。
潜水艦の事故と言えば1988年のなだしお号の事故を思い出すが、あの時の教訓を忘れたのでしょうか。事故原因が究明されていない現在、どちらか一方だけを責めることは出来ないが、シンプルに考えれば浮上中のそうりゅうが洋上の安全確認を怠ったか、指示系統に不備があったと考えることが極めて自然だと思える。
そもそも潜航中の潜水艦が浮上する際には潜望鏡深度への浮上前に、レーダーによる周辺探索が行われていた筈で、その確認後に潜望鏡深度まで浮上するのではないのでしょうか。今回は幸いにも民間人に死傷者が出ていなかったが、一歩間違えれば大事故になっていたことを踏まえ、原因の調査と今後の安全確保に努めてほしいと願います。
さらに言えば衝突事故による艦の損傷から、通信手段を無くしたことは致命的だと言えます。作戦行動中だと考えたら物凄く怖いこと。せめて今回の事故を糧とし、今後の安全航行の確保と通信手段の補強を願いたい。そうりゅう型2番艦のうんりゅう型にも、活かされることを願います。
以前、横須賀港で見たそうりゅう型潜水艦三隻。
そしてその時に記念に買った「そうりゅう型潜水艦ボールペン」、今でもPCの前に飾ってあります。