『硝子の塔の殺人』知念実希人著を頂戴しました

小説家であり医師でもある知念実希人氏の新作長編ミステリ『硝子の塔の殺人』を、頂戴いたしました。7月30日に発売される作品ですので、2週間以上早く頂戴したことになります。ここであらためて知念様、実業之日本社の編集担当者様に御礼申し上げます。なぜ私がこんなに早く頂戴したのかと言うと、表紙にも描かれている小説の舞台となる不思議な建築物の設計を、担当させていただいたからです。

ご相談を受けたのは昨年末、暮れも押し詰まった仕事納めをした翌日のこと。年が変わり、初稿の原稿をお預かりして拝読。400字詰め原稿用紙で900頁を超えていた初稿は、読み込むだけでも大変な作業でした。数度の通し読みを繰り返して建物に関する記述を抜き出し、部屋と部屋のつながりや関係性に付箋を貼り、記述を抜き出しては想像を繰り返し、建物の輪郭をイメージし、縦横の面積や高さなどを想定してから、直接お会いしての御打合わせ。

医師としても活躍されている知念さんにとっては、とても忙しく大変な時期の御打合わせにも拘らず、長い時間ご丁寧に建物へのイメージなどをお聞かせいただき、大変参考になりました。

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立体図や平面図、断面図やイラストによる外観イメージなどを何度も書いては、修正していただき、楽しくも大変な作業でした。表紙をめくると直ぐに、建物の立体図や各階の様子が分かる図面が掲載されていますが、それは本をお手に取ってご確認ください。

ちなみに帯の推薦文は、島田荘司・綾辻行人・有栖川有栖・大山誠一郎・竹本健司・法月綸太郎・我孫子武丸・芦沢央(敬称略で失礼)と、錚々たる顔ぶれです。ミステリ好きなら、これは読まないと。

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図版監修/天工舎 安井俊夫 って誰だ? って、たいていの方は思うのでしょう。あるいは、そんなところまでは見てないかもしれませんね 笑

コメント

  1. ベティ より:

    わー、もう新刊お手元に届いたんですね。
    私は首を長くして待っているところです。
    もうすぐです、楽しみです!

  2. はい、早々に頂戴しました。原稿の段階で10回以上は読み返しましたが、原稿は仕事として読み、本は楽しみとして読ませていただきます。首を長くしてお待ちになる価値のある一冊だと、お約束します。

  3. ベティ より:

    本日、待望の新刊手に入れました。
    ああ、なるほど、お部屋はこんな風に不思議になっているのですね。登場人物の名前も凝っています。毎日暑い日が続いていますが頭をクールにして今夜からこのミステリーを味わい尽くしたいと思います。

  4. 間取り図や図版が付いているミステリが少なくなりましたが、やはり図版が書かれていると期待度が高まります。人名だけでなく部屋番号も凝っていますよね。どうぞ五輪ともども、お楽しみください。
    と、著者でもありませんが、お返事しておきます。

  5. ベティ より:

    メモしながら一気に読んでしまいました。もう他の方はこのパターンは使えないでしょう。
    ミステリー愛に溢れて感動すら覚えました。本格を踏まえながらファンタジー感を感じられてとにかく面白い。また気持ち良く初めから読み始めたいと思います。

  6. 楽しんでいただけたようで良かったです。ミステリ愛にあふれた作品との感想は、著者さんが聞いたらさぞ喜ばれることでしょう。是非、繰り返しお読みいただき、楽しんでいただけたら嬉しいです。多くの方が手に取っていただけることを願ってます。
    と、著者でも無いのに感謝いたします 笑