23日金曜日、12時40分から55分までの15分間、五輪開会式に先立って空自のブルーインパルスが、展示飛行を行いました。飛行時間は見学者が大勢集まってしまうことを懸念し、フライト直前まで発表されませんでしたが、それでも大勢の方がネット配信を含めて東京の空を見つめていたようです。国立競技場上空には雲が厚く掛かっており、せっかくの五色の五輪もハッキリとは見えませんでしたが、それでも五色のスモークを曳いて飛ぶその姿に、多くの人が感動を覚えたことは間違いありません。やっぱり航空祭に行って、間近で眺めたいと思ってしまいました。来年こそはコロナ禍も落ち着き、各地で航空祭が開かれることを願っています。
ちなみに6機編隊のブルーが五輪を描く際に「1機どこ行った?」と、悩んだ方いませんでしたか? 私の拙い記憶では、先頭を飛ぶ1番機のリーダー機も同じように、輪を描きながら飛んでいたと思います。ただしスモークは無しで。その1番機の機影は上空過ぎて肉眼で見えにくかったことと、1番機だけ他の機体と色の違う、ロービジ仕様にしていたことも演出の一環だったと思います。ブルーインパルスの演目の一つに「さくら」と呼ばれる6機で六輪の輪を描く演目がありますが、それを応用した演目が五輪だったと思います。風向きや見上げる人の角度、侵入方向なども計算しながら、右から輪を描くのか、下手か上手側から描いた方が綺麗に見えるのか、と言ったことまで計算された演目でした。お見事でした。
もう一つ余談ですが、東京上空を展示飛行した後で入間基地へ帰投する際に、埼玉県上空の各地でも五色のスモークを曳いて、五輪への健闘と安全を祈りながら飛んでいた光景を埼玉県民はみんな見ていました。そしてネット配信で観ていた多くのブルー好きもまた、その気持ちに胸を熱くしていました。その願い通り、無事の競技運営を心から願っています。