昨日、東京五輪の閉会式も無事に終え、一夜明けた今日8月9日は、広島の「原爆の日」。台風9号の影響で、犠牲者への追悼式の一部が中止となったようですが、それでも世界中の核保有国の代表が数か国参列するこの式典には、大きな意味も意義もあると思います。犠牲者の御霊への鎮魂と、そのご遺族への哀悼の意と、平和への祈りが伝わりますように。
余談ですが長崎市の平和公園にある「平和記念像」が、北村西望氏の作品であることは有名ですが、そんなことさえ碌に知らなかったまだ若い頃、人の居ない平日に入った美術館で、展示されていたブロンズ像に心奪われたことがあります。そのブロンズ像の作者が北村西望氏で、後に「平和記念像」の作者だったことを知り、なんだか不思議な気分でした。
私が惹かれたブロンズ像は高さ7~80cm程で、小さな女の子が笑っている像でした。なんとも穏やかで、優しくて、それこそ平和な気持になり、しばらくその像を眺めていたことを覚えています。それから何年か経ち、その像のレプリカが売り出されていることを知り、買おうかと真剣に悩んだほどです。それが「笑う少女」と名付けられた作品でした。飾る場所も無かったので買いませんでしたけどね。
いつまでも少女が笑っていられる平和で、静かな時代が続きますように。