作を読んでいたこともあり、興味があったので映画を観て来ました。結論から言うと、お見事でした。あの難しい原作を分かりやすく、しかも合点がいくように映像化されていて、とても面白かったです。原作とは違う点もありましたが、そんなことは些末なことで、映像作品として面白かったです。しかもちょっとアホな主人公・元作家の津田伸一を、藤原竜也氏が見事に演じていました。カイジに見えてしまうのではないかと言う心配は杞憂。また「本通り裏のあの人」の凄みのある静かな怖さを、豊川悦司さんが巧みに演じられていました。東北の舞となった富山の雪景色が美しく、その真っ白な雪の下に隠された悲しさや少しの残酷さを感じさせてくれました。沼本役の西野七瀬さん、良かったです。