「SWS貫入試験」とはスクリューウェート貫入試験の略で、少し前までは「SS」スウエーデン式サウンディング試験と言う名称で呼ばれていた。ただ国際的には「スウェーデン」という名称が用いられていないことと、調査機機械や方法が日本独自の物となっているため、名称がスクリューウェート貫入試験で統一されたそうな。そんな調査の立会いに、朝一から行って来た。
で、調査を始めると早速、ご近所さんから「何か建つの?」と、声が掛かった。直ぐ傍で工事が始まりそうな気配を察知すれば、そりゃ~気になるってもんですよね。でも今はまだ何も話せないので、「調査を依頼されただけなので詳しいことは分かりません」と、お返事するだけ。詳細が分かりましたら、あらためてご近所様にはご挨拶しますので、しばしお待ちを。ちなみに地盤の様子は、あまり良くない……。考察を待つ。
地盤調査の関連で、ついでにもう一つ。地盤調査会社が調査をせずに、近隣のデータを転載したり、数か所必要な調査を一か所だけを行い、あたかも数か所調査したかのように報告書を偽造する事件があったそうな。
四国の地盤調査データ、43件の偽造新たに判明 社員1人で計76件
その偽造調査報告書を信頼し、その上で建物の設計や施工を行った会社にも行政処分や訴訟が起きる可能性があるというから、さあ大変! 調査会社の報告書が偽造されているなんて、報告書受け取った側からすれば、夢にも思わないからね。「報告書を信用した設計者が悪い」なんて言われたら目も当てられない! かと言って正しく調査が行われたかを監視するように、試験中ずっと見張っているわけにもいきません。なんせ小さな住宅の地盤調査だって、半日ぐらいは楽に掛かるから。またその調査に立ち会っていても、データを持ち帰り解析した後に報告書としてまとめる過程で改ざんされたら、チェックのしようなんかありません。それを信用したお前が悪いとは、実態も知らずして随分大雑把な判断ですね―――と、言いたいです。今後の対応や対策を見守りたいです。