神奈川県足柄上郡大井町では、敷地と道路の段差を解消するために個人が道路に置いた段差解消ブロックを、事故を防止する目的で撤去して欲しいと呼び掛けています。
段差解消ブロックとは、車道と歩道の間に生まれる15cmほどの段差を解消するために、車道にコンクリートで出来たスロープ状の塊を置き、敷地内に車が出入りし易くために置く斜めの奴のことを言います。大井町が撤去を呼び掛けている理由は、この段差解消ブロックに自転車やオートバイがぶつかり事故を起こす危険性が高いため、ということ。
たしかにあのブロックが、ふいに表れたら、車道の端を走る自転車やオートバイは避けきれませんね。その結果、転倒事故を招く可能性は高く、その際の責任の一端はブロックを置いた人にあるという裁判事例もあることから、「段差解消ブロックを置きたいと考える人」「その道を走る自転車・オートバイに乗る人」の両者を守りたいとの発想だと思います。とても大切なことだと思うので、すでに段差解消ブロックを置いてしまっている人は、直ぐに撤去して欲しいものですね。
その時に、「それじゃあ段差の解消はどう解決するのか?」と、悩んでしまうかもしれませんが、歩道って申請することによって、高さを低くすることが出来ます。この申請を「道路の自費工事 歩道の切り下げ」と呼び、個人でも申請することが可能です。大井町では、その手続きも紹介しています。
ただ、簡単な図面等の添付も必要なので、自分で出来ない方はお近くの設計事務所や建設会社に、ご相談するのが良いでしょう。安全とはただ待っていれば誰かが与えてくれるものでは無く、自分で考えて対応することで保たれる物なのだと思います。
ちなみに……大井町と言ってもピンとこない方も多いと思いますが、東名高速道路の大井町インターがある所と言えば、テレビやラジオで一度ぐらいその名を耳にしたことがあると思います。そう、あの大井町です(東京の大井町ではありませんので)。