安倍前総理が調達したガーゼマスク、通称「アベノマスク」の在庫品を、岸田総理が全て今年度中に廃棄すると説明した。保管費用がばかにならないことと、不良品が多数混ざっているためと説明したそうだが、廃棄費用に約6000万円必要だと言うことで、さらに話題になっているらしい。
で、それ本当に捨てちゃうのでしょうか? 欲しいっていう人、本当に居ませんか? 私、欲しいんですけど。いや私みたいな個人でなくても、行政庁や医療機関では必要ありませんか? けして今すぐ使うためではなく、将来、なんらかの災害発生時などに、使い捨ての不織布マスクだけでは足りないなんてことは、本当にもう二度とありませんか? 今でこそ簡単に手に入る不織布マスクは、相変わらす他国製の物が大多数なんですけど? そう考えたら、予備として保管しておいても良いように思います。一か所で保管するから広いスペースが必要となり、高い管理費用が生じるのなら、各市町村に少しずつ分けて保管すれば、せいぜい段ボール箱数個のスペースなのではないですか。
また純粋にマスクとしての使用ではなく、ガーゼとしての利用は考えられないのでしょうか? マスク一枚を開いたら、たぶん4~50cm角程度のガーゼになるのだろうと思うけど、それって何かに使えないのかな? 医療機関での使用は勿論ですが、他にも例えば建築工事なら、室内の壁を左官材料で塗る際の寒冷紗代わりに使うとか、床にモルタルを塗る前に広げ、割れ防止に使用するとか? ま、これはガーゼだと少し弱いだろうけど。
いきなり「廃棄します」と発表する前に、なんらかの利用方法を考えたり、再配布希望者を募ったりするべきだったのではないでしょうか。賢い人や企業はたくさんあります。世界が目指し、日本が目指している循環型社会の理念って、こういうところで発揮すべきだと思います。勿体ないお化けが出ますよ、岸田さん。