アメコミ・ヒーローでお馴染みのバットマンの新作を観て来ました。バットマンは子供の頃から好きで、映画化された作品は全部観ています。なかでもお気に入りは『ダークナイト三部作』ですが、本作品も前評判が高いので楽しみにしていました。映画館も思った以上に混んでいて、人気の高さを伺わせます。
で、肝心の作品はというと、誤解を恐れずに書けば、これはもう私が知っているバットマンではありませんでした。上手く言えないけど、大人が観るバットマンという感じで、子供が観て楽しむ映画からは一線を画しています。とにかくダーク色が強く、映画全編に闇というか陰な部分が色濃く流れていて、劇中で何度も使われる「復讐」というワードが似合うテイストです。
私が好きな執事のアルフレッドも、知ってるアルフレッド像とは違い、凄くスキルの高い、そしてハイスペックな執事になっていました。キャットウーマンもカッコ良かったです。ダークナイトでアン・ハサウェイが演じたキャットウーマンがセクシーで、しなやかな猫だったのに対して、本作のキャットウーマン=ゾーイ・クラヴィッツは、強くてすばしっこい攻撃的な強い猫でした。
カーアクションも、従来のバットマンシリーズとは一味違ったものになっていて見応えがあります。ただバットマンが駆使する前衛的なメカニック、例えばバットモービルとか飛行用バットみたいな物は出番が好きなく、その点は残念でしたが、それも含めてより現実味の高いバットマンになっています。
2019年に大ヒットした『ジョーカー』的な色が濃いバットマンでしたが、とても見応えがある作品でした。ちなみに上映時間は3時間程なので、鑑賞中の飲み物は控えた方が宜しいかと思います。