車の中でラジオを聴いていたら、銀歯の素材として使用されているパラジウムという金属が、ロシアから輸入されていると話していた。世界の40%程の割合でロシアから取れる物らしく、その金属が日本に入って来なくなり困っているとのこと。
へー、銀歯って銀じゃないんだ、などと違う意味で驚いていたのだが、このパラジウムが高騰している関係で、銀歯の値段を上げないと採算が取れないらしい。だから早くロシアのウクライナ侵略戦争が解決してくれないと困る―と、話していた。なるほど、いろいろな方面で大変なんだなと思いながら、でも侵略戦争が終結しても、もう元の世界には戻らないと思うのですが……。
どんな形で終結するのか見当もつかないが、どんな形であれロシアへの経済制裁に関して、直ぐに「じゃあ全部元に戻しますね」なんてことにはならないでしょ。当分、制裁は続く筈。そうなれば、ありとあらゆる物が足りなくなる。建築の世界で言えば、針葉樹で造られた製品は大きく影響を受け続けるでしょう。直ぐに思い付くのは合板ですね。基礎を造る際に必要な型枠や、床や壁の下地材などがそれ。
そうなった時に、手に入らないも物をいくら待っても仕方ないので、違う素材や工法を考えるしかないのでは? コロナ禍の影響を受け、ウッドショックやらアイアンショックが起き、まだその渦中でのウクライナへの侵略戦争での影響となれば、これはいろいろとこの先も大変だと思います。
またコストを下げるために、大きな割合で外国に生産や物資の調達を依存するのも考えものです。多少コストが掛かっても国内で賄える体制、言ってみれば高度経済成長期の頃のように物が造れる国に戻さないと、今回のような時には、ただボーっと見ているしか無くなります。日本て、もっとモノ造りに長けている国だった筈なのに、いつからなんか弱っちい国になってしまったのかな~、なんて思いながらラジオを聴いていました。
雨ですね。