ロシアが非友好国に対して各種製品の輸出を禁止した。輸出禁止措置を取る非友好国の中には日本も含まれているが、日本側からもロシア製品の輸入を禁止する対抗措置が取られた。今後輸入されなくなる品にはウオッカなどのアルコールや、木材も多数含まれている。なかでもカラマツをはじめとした針葉樹のチップや丸太などは、主に建築工事に使用される合板や、壁や天井の下地を作る際に必要な小さな角材として使用されるため、今後の住宅建築工事にも大きな影響が出ることが予想されます。
なかなか大変なことになって来ましたね。コロナ禍の影響によるウッドショックは、主にアメリカからの木材不足によるものが大きかったのですが、今度はロシアからですか。まぁ立場によって意見や感想が違うことは仕方ありませんが、この影響に関しては仕方ないことだと思っています。ロシア産木材の不足により、工事費や工事期間が延びたとしても、それも一つの時代の流れだと思います。
かつてバブル時代と呼ばれた頃には、訳も分からないままに土地や建物の価格が信じられないほど高騰しました。あの頃、誰もそれを不思議に思わなかったし、当然のこととして受け入れていました。
それに比べれば今回の話は、とても分かりやすく、受け入れやすい理由だと思います。主権国家である他国に対して、宣戦布告もせずに一方的に侵略し、残忍で残虐な殺戮行為を繰り返す国に対して、日本国として「その行為は認められませんし許しませんよ」と、考え方を表明した結果の話。こんな非道な行いに対して何の非難もせず、自分の利益を守ることを最優先としたならば、それこそ先の大戦で何も学んでいないという証明になってしまいます。戦争はダメだと心から信じているのならば、許されない行為に対しては声を大にして、そう口にすることが大切だと思うからです。
そしてこんな時だからこそ日本の林業復興を真剣に考え、動くべきだと思います。日本にはたくさんの良い山があり、良い木があります。そしてそんな木を大切に育てて来た林業家が、かつては数多くいました。今は林業は儲からないと、木を育てることなく、山が荒れてしまう一方です。
日本はかつて、紙と木で造られた家に人が住んでいる国と言われた時代がありましたが、そんな国だからこそ斧一丁で木を倒し、山を育て、飯を食っていた林業家の皆さんが活躍していたのだと思います。いつかまた木材大国に戻れることを願っています。