城山の家■基礎コン養生中

城山の家は基礎コンクリート打設後、型枠もバラして静かな状況。この後、建物外部の配管工事を先行して行い、その後に足場の設置を行います。上棟はお盆休みが明けた後に行う段取りで、諸々の作業が進行中。本当はお盆前に上棟だけなら出来たのですが、上棟したら続けて行いたい金物による補強工事や屋根の作業が、どうしてもお盆期間に入ってしまうため、それならばお盆明けに建てましょうとなりました。

一刻も早く工事を進めたいのは、建築主・現場共に同じ気持ちですが、一週間近く現場を開けることが分かっているならば、その休み期間中は、より危険が少ない状態で過ごすことも大切です。突然の台風や地震といった自然災害をはじめ、不審者の侵入や火事の危険は避けたいのです。それは建物所有者さんの為でもあり、隣接家屋の居住者さんの為でもあります。

工事関係者は工事が終わればこの建物から離れてしまいますが、建築主さんはそこから隣接者の皆さんをはじめとした、地域とのお付き合いが始まります。ならば工事中のトラブルや事故は、無いに越したことはありません。早く完成させるために朝早くから夜遅くまで工事をして、近隣にご迷惑をお掛けしても、なにも良いことはないのです。たとえそれで一ヶ月工事期間が早まったとしても、完成後に暮らし始める方は、地域からマイナス評価が付いた状況からスタートしなければならないのです。それって嫌でしょ? 少なくとも私なら嫌です。ましてそこが縁もゆかりも無い土地ならば尚更の話です。

建築主が工事関係者に望むことって、安く・早くだけではダメなんだと思っています。

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