現場に行くと生々しく感じること

現場打合せ。居間の壁一面に設置予定のリビング・ボードに関する打ち合わせ。メーカーさんにも来ていただき、彼是と相談させていただきました。けっこう無理なことを言っていた気もしますが、そこはあれ、クライアント様のご希望なので、スミマセンが宜しくお願いします。

現場ではサッシが入って来ないこともあり、大工さんは外仕事を。電気屋さんは室内配線を(仕事を増やしてスイマセンでした)。設備屋さんは床下に潜っての仕事に「あちぃー」と、呻いていました。私だけ脚立に座って話していて、なんか楽な感じでスイマセンでした。

いまだに入荷に時間が掛かる資材はたくさんあって、一昔前のように今日頼んだら来週には入荷する―――なんて感じでは無くなっています。それは工期にも直結する話で、たとえば短い時間で工事を終えたいリフォーム工事や、開店日が決まっている店舗の改装工事などの場合には、とても多きな障害にも成り得ます。

じゃあどうする? 答えは簡単、全ての準備を完璧に整えて工事に望むことと、全ての品物・材料・職人さんを事前に抑えてしまうことで対応するしかありません。逆に言えば、その準備には今まで以上に長い時間と密度の濃い打ち合わせが必要になるでしょう。勿論、お金もです。その辺りを理解し、覚悟し、準備することで初めて、なんとか乗り切れるのだと思います。もしそれが出来ない場合には、工事期間に相当のゆとりを見込み、資金的にかなりの余裕を持った状況で望むしかないと思います。一昔前のように、カツカツの予算で事に望んで乗り切れるような状況ではないことを、理解することが必要です。

ま、そうは言っても、建設資金を融資で借り受けている場合には、そんな悠長なことも言ってられないのだとは思いますが、冷静に言えば、今、資金や時間に余裕がない人が、無理を押して建設工事に当たる時期ではないと言うことなのかもしれません。金利が安いことが、全てに勝るわけではないのですよ。現場に行くと、その辺りの生々しい感触を実感するのです。

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