中古建物を購入してリノベーションする計画のご相談者様から、同行の依頼を受けて朝一から現地へ行ってました。メールやお電話でお話ししていた段階では、購入希望建物の築年数が古く、いくつかの条件も悪いと感じたため、あまり積極的にはお薦め出来ないと感じていた建物でしたが、現地に行き実際の建物を見ると印象が変わりました。
たしかに手を入れなければいけない箇所は少なくありませんが、それを超える面白さがあり、建物に可能性を感じました。なんの可能性かは書けませんが、いろいろな意味で楽しめそうな建物であり、環境であり、店舗内容でもあります。ですが越えなければならない問題もいくつかあるので、その辺りのご判断はご相談者様次第です。
ちなみに小屋裏にも壁にも、断熱材なんて物は入っていませんでした。それどころか天井の下地板に、雨染みのような物まで見受けられます。ということは勿論、防水工事も必要だと言うことですね。少なくとも購入前にリスクを把握しておくことは大切なことです。今回はインスペクション業務ではありませんでしたが、中古住宅の購入前には必ずインスペクションを行うことをお薦めいたします。世間は三連休なのですね。
コメント
今テレビで「魔法のリノベ」という連続物があって、コメディでもあって楽しく見ています。例の友人の新築の件、保留中ですがご両親の家がまだ建っているので、あえて取り壊さないでリノベーションという方法もあるということなんですね。彼女は新築しか考えていなかったようですが、そうするとご両親と共に過ごした思い出も残りますね。
リノベで解決できるのは、あくまでもご家族の生活における悩みや問題点であって、それ以上でもそれ以下でもありません。ですが問題を上手く解決できれば、喜んで頂けることも確かです。やってみなければ分からない! そこが難しい所ですよね。
お友達の御計画がどのように進んでいくのかは分かりませんが、選択肢が複数あることを知ることは大切ですよね。一つしかないと思い込むことで、行き詰ってしまうこともあります。その相談者と成り得るパートナーを見付けることが、ご計画の第一歩なのだと思います。自分たちだけで思い悩まずに、専門家とご相談されてみることをお薦めします。それが「誰に依頼すれば良いですか?」という相談でさえも、適切にアドバイスをいただけるような方なら良いと思います。
ありがとうございます。本当にその通りだと思います。ひとつしか選択肢がないと思うとそれしか見えなくなって、なおこだわってしまうことがありますが、ちょっと視点を変えることで一筋の光が見えることがありますね。依頼主の考えがまとまっていなければ、そういうことも含めてアドバイスや提案をしてくれる専門家がいいですね。
前にも出てきましたように、建築家と依頼主とはいわゆる赤い糸的なご縁のようなもので結ばれているような気がします。相談者となり得るパートナーを見つけることはなかなか大変なことなのだと友人の件で実感しました。まだ結果は先のようです。