日曜日、住宅のプレゼンでした。と言っても既に3rdプランまで作成し、修正すべき点を修正し、計画案はご了解をいただいていたので、「最終的にこんな形ですよ」と言うことを、確認していただく打合せ。図面や模型も制作し、各種使用材料が分かるような資料も揃えてお打ち合わせをする筈だったのですが……全てがひっくり返ってしまいました。ひっくり返したのは私です。
それというのもプランを考えながら、どこか「これで良いのだろうか?」と、引っ掛かっていた事があり、そのモヤモヤを抱えたまま打ち合わせが進んでいたのです。で、いよいよ確定しますと言う前日、どーしてもその点を一度検討しないことには気持ちが悪くて、結果的に前日の夜、計画案を一から練り直してみました。
打ち合わせ当日、全部をひっくり返して申し訳ないのですがとお詫びした上で、フリーハンドのスケッチを見ていただきました。イメージも簡単なスケッチで伝えながら、仕上げ材や全体のイメージを大きく変えることの無い、それでいて今までの計画案とは違う家族の繋がり方やコミュニケーションの取り方、風や光の考え方、窓の位置、天井の形などを御説明。結果的にそちらの考え方の方が良いとご理解をいただき、計画案を修正することになりました。
下の模型は模型屋さんに制作していただいたプレゼン模型ですが、残念ながらこの形とは全く違うものになってしまいました。それでも模型があればこそイメージの共有が出来たので、役に立ち助かりました。
プレゼン模型とは、こんな形の建物になりますよ―と、具体的にイメージを描きやすくするためにクライアントに見せる模型で、スタディ模型とはこんな形、あんな形と設計者が建物を考える上で参考にする設計者用の考察模型です。二つの持つ意味と役割は全く違うものですが、今回はその両方に使うことが出来ました。
さて修正案を書かなければ。