一年を振り返り

何もしないうちに、気が付けばもう今年一年が終わろうとしています。一年が本当に早いです。今年一年を振り返ると、あまり良い年では無かったような気がしています。嫌なことや、嫌な出会い、苦痛な時間さえありました。でも良い人との出会いや、面白そうな仕事のご依頼、楽しかったことも沢山ありました。それにこの歳になると、ここでこんなブログを書いていられるのだから、それだけで十分に幸せだったのだと思います。二度と会えなくなった人もいました。二度と会いたくないと思った人もいました。でももう一度会いたいと思う人とも、出会いました。過ぎてみれば、みな良い思い出なのでしょう。

本が読めませんでした。その理由の一つは、視力の低下からくるものだと思います。もう一つ理由があるとすれば、それは書き物をするための資料を読むことが多かったため、趣味の本が読めなかったことです。その書き物も一つの区切りを迎えました。それと入れ替わるように、新しい書き物の仕事も、オファーをいただきました。やはり良い一年だったのかもしれませんね。

来年は一人で仕事をするようになって、ちょうど三十年を迎える区切りの年です。その区切りの年に相応しい仕事のご依頼は、いくつかお声を掛けていただいております。現在工事中の建物も、桜の頃には完成するでしょうし、その頃から始まる現場もあります。

さしたる能力もない私が、一人で良くここまでやって来れたなぁ・・・と、思います。来年の今頃も、きっと今日と同じようなことを思っているのかもしれません。出来ればそうであってほしいと願っています。

毎日、さもないブログを開いていただき、本当に感謝しております。何か面白いことを書かなければ、何かの参考になることを書かなければ、いつ頃からかそんなふうに思い始めていました。そのせいで書けない日が増えていったような気がしています。でも考えてみれば、私がそんな高尚なブログを書ける筈もないのです。自分で自分に変な過信をしていのかもしれません。来年はもっと肩の力を抜いて、駄文に勤しみます。いや、それもダメですね……。

なににしても今年一年お付き合いいただきました皆様には、心から感謝しております。来年もどうぞ宜しくお願いいたします。そして良い年をお迎えください。ありがとうございました。

天工舎一級建築士事務所 安井俊夫

コメント

  1. ベティ より:

    年末状という言葉を知りました。
    「暮れましてありがとう」です。
    今年は本当に助けていただきました。自分ではどうにもならないと感じていることを口に出してみる。出さないとそこに問題があることすら周りにはわからない。
    自分の角度しか見えないからこそ混乱している。そこには良き専門家が必要なのですね。
    家を建てるということは人生のひとつの側面だとすれば、建築家は闇夜を照らす明かりでもあり羅針盤のようです。
    「暮れましてありがとう」です。
    また来年もよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

  2. あけましておめでとうございます。こちらこそ旧年中は、お世話になりありがとうございました。建築家は羅針盤と聞いて、少し考えてみました。確かに専門家としてそうした側面もあるかもしれませんが、それは羅針盤を利用する側、つまり舵取りをされる御依頼者様の使い方にも拠るかもしれません。羅針盤が正しい方位を示しても、読み取る側が正しく理解されないこともありますし、またその逆もあるかもしれません。
    ですが羅針盤として正しく役割を果たせるよう肝に銘じて、今年一年務めたいと思います。今年もよろしくお願いいたします。