塚原の家は基礎配筋の施工中。この建物は国が支援する「こどもエコすまい補助金」を受給することを前提に、断熱等級5、一エネ6、耐震等級2の性能を確保した設計となっています。ふだん家の性能を数値化して提示することにこだわってはいませんが、ふだん通りの設計に断熱材と窓の仕様を少し高めるだけで、このくらいの基準は問題なくクリアします。つまり気密化・断熱化・省エネ化ということは、それほど難しい基準ではないということです。
でも個人的には、あまり好きではないことも確かです。理由は、そこに固執した設計をしますと提示すると、夏でも窓を開けず、冬の日差しも甘受せず、外との繋がりを断つことが良いと思い込まれてしまう方が、少なからず居るからです。
夏だって涼しい日には窓を開け、風を通して涼む夕方があっても良いし、冬の日差しのぽかぽかを感じて、窓辺でまどろむ午後があっても良いと思っています。そしてそんな家が好きです。そのメリハリと言うか切り替えが出来る人や理解されている方は、こうした家を建てることは、なにも問題がないと思います。
総二階の真四角な建物ではなく、若干凸凹している形でも、性能を効率よく確保することは難しくありません。そしてそんな家の方が、暮らしていて楽しいのではないかと思っています。
良い形で無事に竣工する日まで、どうぞ宜しくお願いいたします。