塚原の家、定例。屋根は屋根材を葺き終え、あとは棟換気の設置を残すだけ。今日は下屋を葺いていましたが、風が強くて大変そうでした。落ちないよう気を付けてもらうことは勿論ですが、材料や道具が飛ばされませんように。その作業を終えた後に土台水切りを設置し、早いうちに壁の防水紙を張ってしまいたいのです。そうじゃないと雨が基礎パッキンから建物内部に侵入してしまうので、それを避けるため。天気と現場作業は、けっこう密接に影響するのです。
この時期になると、どこの工事現場もGWのことを考えます。休み前にどこまでやればキリが良いのか。安全管理や工事期間中の防犯、風や雨による資材の飛散やダメージの有無を防ぐことを考えなくてはなりません。また工事によっては養生機関が必要になる作業もありますが、そんな作業は休み前に行い、休み期間中を養生の時間に充てたいと考えるからです。
この現場はGW前に施工したかった断熱工事が、休み明けにずれ込みそうな状況です。ということは、断熱工事の前に行いたい電気のボックス設置作業も影響を受けます。つまり施主に電気スイッチやコンセント位置の最終チェックをしてもらう時期が決まらないという事で、場合によると施主のチェックが終わるまでは、他の工事を止める可能性も有り得ます。
工事現場は一つの作業が他の作業に影響してしまうので、工程管理はとても重要な作業なのです。それを可視化するための工程表はとても重要で、着工から竣工までを一覧にして把握する全体工程表と、毎月の工事予定を把握する月間工程表の作成が大切だと思っています。全体工程から作業が遅れた場合の修正は、月間工程を作成することによって、調整や挽回すべき時期や状態を把握することが出来るからです。ま、なかなかそこまでキチンと対応してくれる会社は、意外と少ないのですけどね。