2類から5類になっても

コロナ禍が2類から5類に引き下げられ、これからはインフルエンザと同じ扱いになるという事ですね。と、TVでは「インフルエンザなんか怖くない」感じで話していました。なかには使わなくなったマスクを、部屋の床を拭くためのモップの先に点けて、これからは活用しましょう……みたいな感じで話している番組さえありました。個人的には凄く嫌な気分です。

たしかに5類に引き下げられたことで、様々な制限が緩和されることは良いことですし、少しずつ2019年以前の日常に戻りつつあることは嬉しいです。でもだからと言って、いきなりマスクを床を拭くシートとして使いましょうなんて話をされると、単純に不愉快です。のど元過ぎると、イキナリ熱さ忘れちゃうんですか?

わたしもマスクの買い置きはありますけど、それは花粉の時期やインフルエンザの時期に使います。コロナ禍前だってそうしていたし、これからもそうします。花粉の話は花粉症ではない人もいるので置いといたとしても、インフルエンザの時期には予防注射を打ち、予防のためにマスクをしていた筈です。またインフルエンザでお亡くなりになった方だって、たくさんいます。それを全部なかったかのように「インフルエンザ同等の5類になって良かった」という言い方はなんか違和感を覚えます。

いまメディアから知りたい情報があるとすれば、コロナ禍とは何だったのか? なぜ急激に感染者が減ったのか? マスクの着用や手洗いうがいの効果は幾何のものだったのか? アクリル板の衝立による飛沫の拡散予防とは、本当に効果があったのか? なんて話です。本当に大切なことは、この数年間に起きたことを検証し、これから先の未来に活用することだと思います。マスクをモップ代わりに使えば無駄がないなんて馬鹿な話は、どうでも良いのです。

暫くは人混みの中ではマスクもつけるし、外から帰ってきたら手洗いうがいもするでしょう。それを全部しなくても良いのですと、誤解させるような話だけは止めてほしいです。とはいえ、これから暑くなる時期ですので、少しずつマスクをする時間は減るのかもしれませんけどね。