『オムニバス』誉田哲也 著

警部補・姫川玲子が活躍する警察小説の短編集。書名の『オムニバス』は、短編集という意味ですが、ここで表しているのは少し意味が違うようです。たしかに短編の七作品が掲載されていますが、このタイトルの『オムニバス』は、「大量の人を運ぶことを目的とした乗合自動車や乗り合いバス」と言う、もう一つの方の意味ではないかと、あとがきにも書かれています。つまり登場する人たちのことですね。そう理解して読むと、単に姫川がカッコいい!だけではない、もう少し違った物が見えてくるのかもしれません。秋の夜長……、もう冬ですが、短編なので区切りが短く、ふだん本を読まない方にも読みやすいのでお薦めです。

相変わらず脳内では、姫川は竹内結子さん、菊田は西島さん、ガンテツは武田鉄矢さんで変換されて動き回っています。これは変わらないのでしょうね。

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