『本当に面白いミステリ・ガイド』杉江松恋監修

書評家の杉江氏が監修し、14人の作家・書評家人がミステリ小説に関して書かれた一冊。人によってはこの本を、ミステリのガイドブックと呼ぶ方も居ると思いますが、私はそう呼ぶことが憚られれるほど読み物として面白かったです。

本書ではミステリ作家に着目し、戦後から高度成長期まで活躍された作家と、60年代から近年までの二つの時期に分けて、洋の東西に問わずに書かれています。王道的な作家の作品でも未読の物が「必ず読んでほしい一冊」に挙げられていたり、近年の作家の中でも知らない人が紹介されていたりと、読みたいと思わせる作品が多数紹介されていました。他にも最近は読んでいないカーやクイーン、乱歩や横溝正史も、思わず読みたくなりました。

今年はあまり本が読めなかったので、来年はしっかりとたくさん本を読もうと思わされた一冊です。年の瀬に読むことが出来て良かったです。

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コメント

  1. ベティ より:

    早くも12月です。なんとなく気忙しい月ですが、今年は早めにシュトーレンを手に入れることができたので、お歳暮がわりにお友だちに配ることができました。
    表紙がおしゃれです。ミステリの題字が一瞬英語か?と…帯の黒と渋い金、地の青がかった緑(金の波模様入り)、それだけでも手に取りたくなります。
    コタツも出しましたから、私もシュトーレンをかじりながら香り高いアールグレイを淹れて、この読み物としてのミステリーの世界を楽しもうと思いました。
    今年も一年色々とありがとうございました。寒くなりましたから、お身体気をつけてくださいね。

  2. クリスマス気分を味わいながらの、コタツで読書。理想的な12月の過ごし方ですね。この本が面白かったのは、古典的な作家と最新の作家20名ずつを挙げてご紹介していた点でした。読書欲をくすぐる内容でしたので、宜しければ是非。
    ご丁寧なご挨拶に痛み入ります。今年一年、ありがとうございました。まだ残り一か月ほどありますが、どうぞ良い年の瀬をお過ごしください。

  3. ベティ より:

    近所の本屋さんに頼んだこの本、取りに行ってきました。これからゆっくりと楽しめそうです。読みすいサイズですね。
    先日、乱歩えほん「押絵と旅する男」も買ったばかりですし、彼の「二銭銅貨」が紹介されていて嬉しかったです。あれがデビュー作だなんてすごい才能、昨夜のテレビの平賀源内さんのようです。
    良い12月を過ごさせていただきます。まだ早いですが、来年もよろしくお願いいたしますね。

  4. ご購入されたのですね、面白く読めると良いのですが。
    この時期になると何かと慌ただしくなり、ゆっくりと本を楽しむ時間が取りにくくなります。たぶんお酒を呑んでしまうからかもしれませんが(笑) 来年は少しお酒を減らして、読書の時間を確保することを目標の一つに加えようと思います。どうぞ良いお年をお迎えください。