報道ヘリがブルーインパルスを邪魔する

先週の土曜日6月29日に、川崎市市政100周年を記念して、ブルーインパルスが川崎市上空で曲技飛行を披露しました。久しぶりにブルーインパルスが観られると前日から楽しみにしていました。当日はあいにくの曇り空でしたが、それでも久しぶりに見るブルーの曲技はカッコ良かったです。飛行の様子は、ブルーの好きな個人の方が配信されている二つの映像を、代わる代わる眺めていました。いや~、今年も何処かの航空祭に行きくなりました。

ただ、気になったことが一つありました。それはブルーが飛来する前から、メディアのヘリコプターが上空を旋回していたことでした。普通に考えてブルーが飛行する航路内に、他の飛行機やヘリが侵入するなんてことはありません。少なくても私は観たことがありません。だって一歩間違えれば大事故になるのですから、安全を確保する意味でも、航路は広く空けておくことが必要です。

なのにそのヘリはブルーが飛行する予定時刻になっても、画面の隅にチラチラと移り込むような場所を飛行していたのです。ちょっと不思議に思ってはいたのですが、ブルーの機体が見えた時には、画面内からは消えていたので気にしませんでした。

いくつかの曲技飛行を披露し、いよいよクライマックスの時間が近付く頃に、配信動画内に入っている観客の声がざわざわし始めました。「なんか変だよね?」という感じの声が。なにが変なのかはハッキリとは理解できませんてしたが、何処か違和感を覚えたまま、曲技飛行は終了し、ブルーは帰投していきました。一度、入間基地に寄ることは承知していたので、夜に入間基地での様子を写した動画を見ていました。で、そこで初めて分かったのです、昼間の違和感の正体が。

関連動画を眺めていたら、報道局のヘリコプターがブルーの航路内に近付き、飛行の邪魔をしていたのです。安全に最大限の注意を払うことが、もっとも大切なブルーの曲技飛行ですから、万に一つの事故の可能性も排除して行うことが鉄則です。ですから民間のヘリコプターが接近してくる可能性のある中で、危険度の高い曲技飛行などできる筈がありません。後で分かったことですが、最後の飛行を一度やり直す事態まで発生しており、検討した結果、その曲技飛行を中止して帰投したそうです。

ブルーインパルス、報道ヘリ接近で中断とXで批判 名指しされたTBSは反論「ルールに従って制限エリア外で取材」

本当に腹立たしいです。TVの報道って、いったい何がしたいのでしょう。大勢の人が楽しみにしている飛行を、邪魔して中止させることが目的なのでしょうか。それとも事故でも起きれば、一大スクープが撮れるとでも期待しているのでしょうか。空自を含めた航空交通管理センターからの飛行禁止指示などは、全く意に介さないのでしょうか。

自分たちの勝手な都合で、航空自衛隊隊員の命の危険性も有り得るような妨害行為を行い、楽しみにしている大勢の人たちの邪魔をする。それのどこが報道なのでしょうか。そんな報道は誰一人として必要としていません。ブルーの邪魔をした報道ヘリは、TBSの取材ヘリだったそうですが、「自分たちはルールに従って報道しているから問題ない」と、発言していたそうですが、そんな報道は要らないので、邪魔だけはしないで欲しいです。けっこう本気で怒っています。