久野の家の玄関前に植えた「アオダモ」の樹。今は細い枝しかない枯れ木のように見えますが、そう思うのは間違いで、葉が付くのはこれから暖かくなってからです。たいていの樹木は、暖かくなる時期が植え替えに適しています。だから落葉樹を少し早い時期に植えてしまうと、なんて貧相な! なんてイメージを持たれてしまいますが、それは間違いです。
夜、街灯でライトアップされたアオダモは、こんな感じで影を作ります。これはこれで雰囲気がありますが、5~6月にかけて葉をつけると印象がグンと変わります。
葉をつけると、こんな感じになります。
また幹の細い、線の細い樹木だと誤解されがちですが、それも間違いです。アオダモは野球のバットの素材として使われるぐらい、強くしなりのある強い樹木です。私がそれを知ったのは、今から遥か昔の小学生の頃です。当時読んでいた漫画家の貝塚ひろしさんの作品『父の魂』の中で、そう語られていたのです。主人公の父親は木製のバット職人で、その息子が野球で活躍する漫画でしたが、その中でバットの素材として「アオダモ」の話が出ていたから。私の雑学はたいていの場合、漫画から得ています。葉を付けたアオダモを見ることが、今から楽しみです。