鴨宮の家は根伐り作業を終え、配筋工事の準備中。ここ最近、雨の日が多かったこともあり、鉄筋工事の予定がずれ込んでいますが、ここから挽回します。
比較的大きな基礎梁が入っていますが、耐震等級3で設計すると、だいたいこんなものだと思います。稀に「基礎梁なんか要らないのでは? と、怖いことを言う方が居ますが、建物の平面形に拠っては必ずと言っていいくらい必要となるのです。
例えばこの建物は「トの字型」をしていますが、建物に大きな力が加われば、トの字の横棒部分に当たる場所には、大きな力が加わることは、なんとなく聞けば納得されることでしょう。また綺麗な長方形の建物であっても、その長編の距離が長い場合には、横から折り曲げるように力を加えた場合には「なんとなく真ん中付近が弱そう」と、言われれば納得される筈。つまりそういう感覚は大きくは間違っていないのです。
幅3cm程に切り分けたカステラの短辺側を裂くことは難しくても、長辺側なら簡単に二つに折り曲げられるのと同じこと。日常生活の経験は、強度に対する考え方とすれば身に付いているのです。ということで、この建物は基礎梁が多いけど、宜しくお願いしますね。