風が強いですね

寒くなったり暖かくなったりと寒暖差が激しいと、なんとなく疲れます。ただ建築関係者の始点で言えば、気温の変化より怖いのは、なんといっても風。風が強いと建築現場に置かれた資材や梱包材、その他のゴミなど散乱する可能性も有り、それは近隣に迷惑を掛けるだけでなく、自己に繋がる可能性も有るからです。また建物に掛かった足場には、養生シートが掛けられていますが、これらが風に煽られることも危険です。

基礎のコンクリートを打設した直後に、風で物が飛んでくれば、硬化前のコンクリートにダメージを与えることもあります。上棟後すぐの状態ならば、風や物の飛来で倒壊の危険もあるでしょう。とにかく風は怖いのです。現場の皆様、ご注意下さい。

話は飛びますが、大阪EXPO2025が始まりましたが、初日の13日は悪天候のため航空自衛隊のブルーインパルスの飛行が中止となりました。LIVE配信を観ていましたが、賢明な判断で無理をせずに良かったと思っています。

で、開幕から4日経った今日、大阪府知事が「EXPO開催期間中にブルーを飛ばせ」と、防衛大臣に直訴したというから驚きです。ブルーインパルスの事を、電話すれば配達してくれる配達屋さんと勘違いしているようです。空自のHPにも掲載されていますが、ブルーのイベント参加飛行は年間通してビッチリと予定が詰まっています。ひょっとしてそんなことも知らずに軽々に発言しているとしたら驚きを通り越して、呆れてしまいます。

そんなわがままを言う前に、まずは13日、ギリギリまで飛行しようと様子を確認してくれていたことに感謝を述べるのが先ですね。あの日、3機が先発して上空のコンディションをギリギリまで確認して、なんとか飛行しようと懸命に模索している様子は、ブルーを見たことのある人ならば分かっていたと思います。そんなことも知らずに「私をはじめとした大勢の人がブルーを観たいと思っているに違いない」などと、トンデモナイ発言をしていることに驚きしかありません。

ブルーは毎月2回ほど、各地のイベント会場上空を飛びます。4月には2回、5月に1回、6月に2回、7月に2回、8月に3回、9月に3回、10月に2回。EXPO閉会後の11月以降にも何度も飛びます。この飛行回数を少ないと思っているなら、アホとしか言いようがありません。これは日本中の空を飛ぶのです、当然移動もあります。各地の天候や環境に合わせた演目を考え、実際にシュミレーションを繰り返して本番に挑みます。しかもけっこう命がけで飛んでいるのです。

軽々しく「もう一回お願いしまーす」みたいな発言はしないで欲しいですね。イベントに華を添えたい気持ちは分かりますが、その前に相手に対するリスペクトは必要です。それが無いと、他者からも尊敬の念を持って接して貰えることは無いでしょう。ま、何処の世界にも、似たような人は居ますけどね。