小田原市内の下堀の家。
現場は、外壁の左官工事が仕上げ作業の真っ最中。
モルタルを綺麗に塗り終えたら乾かして、吹き付け仕上げとなりますが、この下地のモルタルは、渇いては塗り、乾いては塗り、また乾いては塗りと、都合三度塗ります。
下塗り、中塗り、仕上げ塗りって感じですね。
下の写真の右側の白っぽい壁は中塗りの状態で、左側の色の濃い方が仕上げ塗りを終えたばかり。まだ乾いていないから黒っぽいわけで、乾くと白くなります。
で、よーーーく見てみると、右の中塗りの方がザラザラしていて、左の方がスベスべしている。
この違いが大事なわけですが、たいていの人は知らない話。
自分の家の外壁が、モルタルの上に吹き付け仕上げで仕上がっている家は、たいていこんな手間暇を掛けて仕上られています。これが5階建てのマンションでも同じこと。
けっこう、大変なのです。
最近は室内に珪藻土や漆喰、土壁などを塗る家も増えているので、左官屋さんという職人さんが息を吹き返していますが、一時期はクロス仕上げが増えて、仕事が激減した時期もあったようです。
左官という技術は大切な技術なので、ずっと受け継がれていくことを願っています。