先週末のOPEN OFFICE。
午前中は小雨降る足元の悪い中を、ご足労いただきました。
数件のHMや、雑誌で見掛けた建築家を訪ねたが、いまいちピンと来ずに悩まれている方の御相談でした。今までの経緯を伺い、あらためて、提案するとはクライアントの希望を聞き出すことだと思いました。
住み手の生活や嗜好を知らずして、設計する側、あるいは建物を建てる側の都合や考え方だけを一方的に押し付けた家を提案すると、それがどんなにカッコ良くても、住み手の琴線を揺らすことは出来ません。慌てずに、ゆっくりとお話を聞くことで、引き出せる何かがあるものです。
そして午後からは、建築条件付住宅のPLANに関するアドバイス・・・・・・みたいな話。
他人様が考えたPLANに、彼是言うのは本当は好きではありません。
なぜって、そこに至る経緯を知らずに、書かれている絵だけを見て意見を言うのは、なんとなくフェアじゃ無いような気がするから。
でも彼是悩まずに、単純に、ここをこう動かして、ここをこんなふうに変更すれば、今よりグッと良くなりますよ・・・・・・なんて感じで、お話させていただきました。ご参考になりました?
それにしても、坪単価の決まった家って、なんか不思議ですね。
例えば部屋に、大きな二つの窓を設けたとしましょう。
ところが、一つの窓を小さな窓に変更しても、家の値段は変わらないんです。
更に言えば、小さな窓を二つ設置しようが、小さな窓一つだけにしようがもやっぱり値段は一緒です。
まるで、トリックの判らない手品のようです(笑)
これは他の部分でも同じこと。
例えば屋根の材料が同じ場合でも、その勾配や形状が違えば、屋根の施工面積は違ってきます。
造る為の難易度だって違ってくるのですが、やっぱり坪単価には変化はありません。
切り妻屋根だろうが、片流れだろうが、寄せ棟だろうが一緒です。
これは平面だって同じです。
同じ坪数の建物の場合でも、真四角の平面をした建物と、凸凹がある建物では、壁の面積も違うし、造る手間も違ってきますが、やっぱり値段は違わない。ホント!魔法のようです(笑)
そんなこんなで OPEN OFFIE は、毎週土曜日開催中です。
事前の予約が必要ですが、いろいろなご相談事にご活用下さい。
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天工舎一級建築士事務所