明け方、トイレに行きたくなり目が覚める。寝室を出て居間に行くと、なぜかテレビが点いている。消し忘れたかと寝惚けた頭では深く考えることも出来ず、リモコンでスイッチを切りトイレへ。
トイレから戻ると、さっき消したはずのテレビが再び点いている。もう一度リモコンでスイッチを切り寝室に向かうと、後ろで パチ っとスイッチが入り、部屋が少しだけ明るくなる。不思議な感覚で再びリモコンで電源を切るが、やはり直ぐに点いてしまう。このまま起きてテレビのトラブルを解決するのはいささか面倒だし、だいいち寒い。仕方ないので音量を0にして再び寝る。
少し経った頃、入院していた母が危篤だと連絡が入った。急いで駆け付けたが、死に目には会えず。霊安室で眠る母をボンヤリと眺めながら、なぜか作って貰ったカツオの叩きが旨かったことを思い出す。
あ、もしかしてあのテレビの不調は、母が最後に観たい番組を観ていたのかもしれないなぁ……なんてことも思う。こういう時に、こういう変なことを考えるのって本当に不思議だ。
テレビは今も壊れたまま消すことが出来ない。仕方ないので、コンセントを抜いている。早く修理を依頼しないと紅白が観られないな。
そんなこんなで御仕事関係者の皆様、少しご迷惑をお掛けしますが、ご容赦ください。