地盤調査-表面波探査法

昨年末に解体工事を終えた現場の地盤調査でした。今回は表面波探査方法での調査を、お願いしました。表面波探査は物理調査方法とも呼ばれ、SS試験の鉄製のロッドを地面に突き刺す方法とは違い、地表面で振動を起こして、その揺れの伝搬速度や強さを測定することで地盤の強さを調べる方法です。SS工法は<点>で調べる工法ですが、表面波は<面>で調べる工法と言えば、その違いをイメージし易いかもしれません。

この計画地の場合、昨年末に解体工事を終えたばかりなので、地盤の表層面が荒れている状態です。ふつうに考えれば、表層地盤は柔らかく弱いと判断できますが、何十年の建物が建っていたことを考えれば、地中は重しが載っていた状態なので固められているとも言えます。そこで広い範囲の状態を、把握しやすい表面波での調査を選択したという理由。

大きな鉄アレイを立てたような形をしているのが振動機。そこから一定距離離れた場所に赤と黄色の振動測定器を設置して、振動の伝わり方を調べます。振動機は意外に静かで、動いていることに気付かない程・・・と思ったら、振動も周波数が変わるので、強弱があった。

振動測定器はPCと繋がっているため、その場でデータを収集。このPCを稼働させるための電源確報用コンプレッサーの駆動音が一番大きかった。調査結果の速報は来週です。

現場に霜柱が立っていました。久しぶりに見ました。