先週末は「鴨宮の家」の外壁関連に関するお打合せでした。外壁関連と一口に言っても、屋根・壁・窓・玄関扉・ガラス種別・水切りなどの金物の他に、ガレージの扉など打ち合わせ項目は多岐に渡ります。事前にイメージしていても、実際に発注する前に確認しておくことは大切。時間が経てば気が変わることだって有るので、調整できるのであれば出来る限り調整したいです。HMなどの場合には、事前に決めた物を変更することが難しく、場合に拠ってはトラブルに発展することもあると聞きます。
例えば外壁の色を「ベージュ色」と決めていたのに、営業マンに「グレー色に変更したい」なんて感じで伝えてしまうことがあります。施主は変更を正式に依頼したつもりですが、営業マンにはその認識が無いため、現場に正しく伝えることなく、結果的に当初の予定通りベージュ色の製品が納品されて、施主と揉めてしまうなんて話があると聞きます。私に言わせれば、どちらにも問題が有りますが、避けられる間違いならば、何度でも念を押して避けた方がお互いの為だと思います。
また一度決めた物は絶対に変更できませんと、頑なに変更を嫌うことも、程度問題こそありますが如何なものかと思います。確かに昨日と今日で違うことを言われると、その対応に振り回されるため、変更が繰り返されると対応に苦慮することは事実です。「仕事なんだから面倒がらずに対応しろよ」という方も居るようですが、ならば「仕事なので対応に掛かる経費は頂戴出来ますか」と言えば「それは嫌です」と、なる筈です。お互い人間なので、相手の立場や時間を考えて対応することが必要です。
ちなみに上下二枚の色の違いを見た上で、打ち合わせに望んでいただいたので、素早いご判断をいただき助かりました。
計画段階では模型も用いて、イメージをお伝えします。色の付いていない模型を「白模型」と呼びますが、これはあくまでも建物の形を見るための模型なので、あえて色が付いていません。ですが色が付いていないことで、見る方が自由にイメージを思い描ける利点もあります。
パースは二次元なので平面的なイメージはし易いですが、模型は立体なので全体的な雰囲気を捉えられますね。
いま家を建てることは、ご予算的にとても大変だと思います。だからこそ慎重に、大切に確認しながら、後悔の無い判断をすることが大切なのだと思います。