特番の「ビフォー・アフター」を見た。
演出が少々(と言うか、かなり)鼻に付いたが、それは置いといて、「家とは何ぞや?」みたいなことを考えさせられた・・・と言うか、考えながら観ていた。
新築・リフォームに限らず、「家を造る」ってことは、想いを形にする事だと言うこと。
専門家が言うことじゃないけど、すごーく単純に言えば、理論や理屈と言う御託は置いといて、「造ってあげたいと思った側と、そう思って貰った側の優しさ」あるいは「愛情」だと思うわけさ。(←発音に若干、ちゅらさんの方言後遺症が)
その愛情が、諸々の許容範囲のハードルを上げたり下げたりするわけだ。
上手く表現出来ないけれど、娘が「トイレに鍵が掛かるのが一番嬉しい」みたいなことを言ったことに、それが表れていたような気がする。不便や狭さと言う他者が見た時に分かりやすい問題点が、家族にとっての最大の問題点ではないと言うことさ。
TVに限らずメディア全般に言えることだが、クローズアップしやすい問題は、演出上の目玉にはなるが、本当の問題はそこで無い場合の方が多く、住み手のニーズを正しく捉えるには、深いコミュニケーションが必要だと言うこと。なぜなら、その事に住み手自身が気付いてない事の方が多いのだから。
トイレの中に設けられた、壁に半分埋め込まれるような形の手洗い器を見て、「ああ~、ここで顔洗うんだ~」と言った娘の感覚が可笑しかったけど、でもその感覚は嫌いじゃなかった。
匠さん、建築家とは良い仕事ですね。