円楽さん引退

「星の王子様」こと、五代目三遊亭円楽氏が引退を発表した。昨年、脳梗塞を発症しながらも、驚異的な回復を見せた昨日の、復帰講演終了直後のことだった。
いろんな形の引き方と言うものがあるが、自分の芸にダメ出しをして引くと言う引退は、はたで見ているよりもずっと、強い意志の力が成せる業だと思う。
志を成そうと努力する、あるいは頑張ろうとする気持ちを「押す力」よりも、残念だがここで止めよう、もはやこれまでと自分を見切る「引く力」の方が、はるかに強く誇らしい力なのかもしれない。そして、「押す力」は誰でもが持っているが、「引く力」と言うのは、特別な力なのかもしれないと感じた。
久しぶりに思い出しました。「老兵は死なず ただ消え去るのみ」と言う言葉を。
余談だが、「円楽」さんは、本当は「圓楽」さんなのです。

コメント

  1. 三遊亭円楽

    三遊亭円楽である。三遊亭 圓楽(さんゆうてい えんらく)は落語家の名跡。—-五代目三遊亭 圓楽(1933年(昭和8年)1月3日 – )は、東京都台東区の生まれ。本名、吉河 寛海(よしかわ ひろみ)。血液型はAB型。若い頃は「星の王子さま」の愛称で親