転ばぬ先の予防線

昨日読んだ、野中英次氏の『未来町内会2』の表紙に、「また誰かに怒られそうな気がする」と書いてあった。だから読む前に、「つまらなくても怒るのは止そう」と思った。
最初にそう書かれては、怒ることは出来ない・・・・・ナイス。
よく、「漫画なんか読んでないで勉強しなさい!」と言った調子で、漫画を全否定する親が居るが、そう言う親は「良い漫画」を知らないのだと思う。
例えば、私が読んでいる『あひるの空』は、身長の低い高校生の主人公の“空”が、バスケットをすると言うストーリー。だけどこれ、けっこうイケてると思う。
あひるの空 Vol.16 (16)
あひるの空 Vol.16 (16)
日向 武史
それから、少し前にTVドラマで話題になった『のだめカンタービレ』も面白い。
この2冊の共通点は、いずれも主人公が『大好きな一つの事に掛ける情熱』みたいなこと。
そう言うことを、漫画から吸収するのだって有りだと思う。
のだめカンタービレ #18 (18)
のだめカンタービレ #18 (18)
二ノ宮 知子
勿論、中には劣悪な漫画もあるにはあるが、それは何処の世界でも一緒の筈。
だとしたら、自分で「良いもの」と「悪いもの」を、判断する力だって付けなきゃね。
これは何処の世界にも通用する話。
個人的にはそんなことよりも、学校でDSを使って勉強させることの方に、違和感を覚える。そんな学習方法なら、家でやればって感じだし、先生も必要ないのでは?
「効果さえ上がれば何でも良い」と言う論法なら、登下校の時間も惜しんで、家で勉強させれば良い。
教師と言う大人と対峙させること自体が既に勉強の筈だし、学校と言う社会、クラスメートと言う家族以外との人との触れ合いが、情操・情感教育に繋がるのでは?
少なくても少し前までは「ゆとり教育バンザーイ」と叫んで居た人たちが「効率効率」と効率一辺倒の論調で押してくると、「それじゃあ、ゆとり教育ってなんだったの?」と聞いてみたくなるのだが、さて・・・。
私はDSで英単語を覚えさせるよりも、読書タイムで本に触れて欲しいと思ったりするのですよ、はい・・・。