梅雨入りしたと言われても、チャンと雨が降ったのは一日だけで、翌日には既に「梅雨明け?」状態。夏の水不足が恐ろしい・・・・・。
昨日の小田原のタウン誌に、小田原親善大使でもある 阿藤快氏 の手紙が掲載されていた。内容は、前にも書いた「(仮称)小田原城下町ホール」新築計画に対する意見で、小田原市長に疑問を呼びかける内容だった。
このホール、設計は今年の3月に既に完了しており、建設会社さえ決まれば、何時でも着工が出来るような状態。だがその内容に対しては、今だに反対意見が多いのが実情で、性急に事を運べば後々大きな問題になりかねない。当初の基本構想から大きく違った計画案を採用したことから、行政側の判断に対して、市民をはじめとする利用者の多くが、疑問を投げ掛けているからだ。
今月の初めにはTVの報道番組で、ホールの機能としての問題、阿藤快氏のコメントの捏造騒ぎ、と言った切り口から地方財政の有り方や、ホール計画に対する危惧が取り沙汰されていた。
また情報公開請求に基づき、この計画の骨子とも言える最初の資料や、設計コンペにおける設計者選定の経緯を記した資料を請求するも、行政の回答は既に廃棄して記録は残っていないとのこと。これらの回答が、行政に対する不信感に拍車を掛けているよう。
ちなみにこのホールの建設費用は、およそ63億円。当初の基本予算よりも、圧倒的に高い金額。さて、そのお金は何処から出るのだろう。市役所の中庭には、ひょっとすると「金の成る木」でも植わっているのか?(だったら目の前だから、探しに行くけど)
小田原市と言えば、神奈川県内でも1,2位を競うほど「市民税が高い」都市である。神奈川県と言えば横浜市や川崎市、七夕祭りで有名な平塚市や、湘南ど真ん中の藤沢市などが多数あるにもかかわらず、である。それなのに小田原市の市民税は、更に引き上げられると発表された。ひょっとして引き上げられた市税が、当初予算を上回る建設費への補填なのか?と、愚痴の一つも出てこようと言うもの。
それじゃあ、設計をしている建築家が悪いのか?と聞かれれば、私の考えではNO。
このホールの設計を担当するのは、超有名建築家の山本理顕氏。数々の大型プロジェクトを設計する、世界的にも有名な建築家。また公共建築の設計に際して、地域の利用者との意見交換や共同作業を重要視することでも有名・・・・・・な筈。
が、今回の小田原の計画に関しては、あまりその辺りのスタンスが見えない。理由は知らないし、知る由もない。
ただ、噂話から勝手に推測すれば、どうやら地方行政特有の「設計者=ただの業者」的な扱いに、苦慮しているのでは?と言う話が、チラチラとは聞こえてくる。
確かにコンペの最中は「有名な建築家先生様」的な扱いが、設計者として決定した瞬間に、【建築家先生様→設計報酬支払う→建築家→市民への説明会を開くも反対運動広がる→設計者→20万人の人口のうち、3万人以上の反対書名集まる→山本さん→実施設計が終わるも予算の承認で難航→山本君→着工のタイムリミット+市長選迫る→キミ!」なんて事になっているのではないかと、勝手に想像する(笑)
いや、高い税金がさらに引き上げられる市民としては、笑ってばかりもいられない。
年金の件で、テキトーなことばかりやっている社保庁。それをイイカゲンな発言で擁護する厚労省。(←ここは「箱物行政」の巣窟みたいな所)
カセットテープに録音した「大丈夫です」と言う言葉を、集会で国民に聞かせるようにと指示するア○総理。(○の中には、ベでもホでも、お好きな方を)
20日から施行の法律改正に関して、18日までは内容を公表できないと言い切る、仕事の遅い国交省。少しは働けよ。
地方・国に関わらず、行政がもし株式会社だったとしたら、この国の中で潰れていない会社は何件あるのでしょうね・・・。