朝から怪しい空模様で、いつ降り出してもおかしくない陽気。そんな中、近所の小学校では、年に一度の運動会が開かれている。子供たちは勿論、親も楽しみに、多くの人が集まっている。今年初めて参加する子供、今年が最後になる子供、で、どっちでもない子供も含めて、泣かんように頑張りや。
そんな今朝の朝刊に、神奈川県内の公立小中学校の耐震性能を調査した結果が載っていた。市町村別に書かれた結果には、学校名は表示されず、たとえば小田原市の場合なら「26棟の建物が大規模な地震で倒壊するか、あるいは震度6以上の地震で倒壊する」と書かれている。県が学校名を表示しない理由は、「不安を煽るから」だそうな。
んんんんん、違ってないかい?
早急に耐震補強工事が出来ないから、学校名を公開しないのだろうが、生徒や職員の安全を第一に考えるのなら、学校名はキチンと公表し、その上で「いざ」の時には、どのように対処するのか、あるいは自分たち一人一人が心得ておかねばならないことは何かを、教えるべくではないのか?
確かに耐震性能に問題があると公表されれば、騒ぐ親も居ると思う。でも、それは子供を思う気持ちからであって、それを責める事は出来ない。大切なことは、子供たちを、どうやって守っていくのかと言う事。その為には、パニくる親を、冷静に諌めるぐらいの度量が無くてどうする。学校に子供が居る時に「いざ地震!」となったら、子供を守らなければならないのは、誰がなんと言っても先生なのです。
また小中学校と言う建物には、震災時の広域避難場所に指定されていることが多い。つまり非常時には「ここに逃げて来い!」と言う場所。その場所が危険であるなら、逃げて行くであろう一般人にも、その事は承知させるべきだと思う。
逃げて行く避難施設が危険な場所だと知っていて行くのか、知らずに行くのかには、大きな違いがあるからだ。
神奈川県も考えた上での「公表しない」と言う判断かもしれないが、税金で調査し、不適当な建物の数まで公表したのであれば、校名まで発表したほうが良いと思う。。逆に発表しないのなら、調査したことをも発表しない方が良かった。
今は「情報公開請求」が出来る時代。隠し通せることなど、何もない時代なのですから・・・。
あっ、雨が降ってきた。
運動会は、どうなったのだろう・・・。