『びっくり館の殺人』 読了-6

びっくり館の殺人 (ミステリーランド)
びっくり館の殺人 (ミステリーランド)
綾辻 行人
奇才として誉れ高い建築家・中村青司の設計した古屋敷邸、その名も人呼んで「ビックリ館」。そのビックリ館で起こった2年前の惨劇とは何か?そして今また再び、新たな惨劇の火蓋が切って落とされるのだった。
これは「ミステリーランド」と言う、子供向けの推理小説のシリーズの一冊。だから字も大きいし、あっと言う間に読めてしまう。(その割りに値段が高い/笑)
主人公たちの年齢も小学校6年生で、読み手と近付けようと考えられている。全体的に怖い印象を作り出し、情景も暗く陰に篭った感じがする。ひょっとすると乱歩の少年探偵団シリーズの雰囲気と、近いのかもしれない。親として、あるいは大人として読むと賛否両論あるかもしれないが、私は親としても、大人としての立場として考えても、全然問題ない作品だと思う。これぐらいのショッキングさは、子供時代に読んでいたからね。だって『人間椅子』とか『屋根裏の散歩者』とか『陰獣』なんて本を、小学生時分には読んでいたからね(笑)
ただ個人的には、中村青司は関係させなくても、良かったかもしれないと思う。