『インシテミル』 読了-16

インシテミル
インシテミル
米澤 穂信
本格ミステリー大賞最終ノミネート作品。テーマはクローズドサークル。
12人の男女が「奇妙なバイト」に惹かれ、閉ざされた地下空間で7日間を過ごすことになる。そして事件が始まった。
え~~~っと、個人的にクローズドサークルは好きです。文章も読みやすかったし、展開も速くて、あっと言う間に読んでしまいました。謎の美少女の背景も魅力的では有りますが、残念ながら説明不足の点は否めませんでした。納得できない箇所、悩んでしまうシーンもあり、面白いながらも絶賛するまでには至りませんでした。
最後まで悩んだのが、書名の『インシテミル』。
これ、ひょっとして「in してみる?」と言う意味だったのでしょうか?・・・・・・ベタな~(笑)

コメント

  1. みけねこ より:

    おはようございます。
    この書名、『淫してみる』という風に解釈されるかたが多いですが…確かに本格ミステリ好きならニンマリするシーンが畳みかけるように展開するので、「本格ミステリに淫する」ということになるのでしょうか。
    私も今ひとつしっくりこなかったです。伏線のいくつかは放り出されたままですし。最大の謎が解明されないで終わっちゃったので、主題が謎解きなのかあの館の秘密なのか参加者たちの末路だったのか、焦点がボケてしまった感があって、もったいないなあと思います。

  2. 探偵長 より:

    「淫してみる」・・・・・ですか?
    なんか、意味深な解釈ですね~(笑)
    そうそう!最大の謎は、まるっきり解説されていませんでしたね。
    まるで続編が有って、そこで何もかもが明らかにされるかのような終わり方。
    本当に勿体無かったです。
    それと個人的には、この建物の検証・解析は無理だと思いながら読んでました(笑)

  3. 匿名 より:

    あ☆やっぱり専門家から見ても無理なんですね、あの館の造りは(笑)
    読みながら何とか思い描こうとするんですけど、私には部屋と廊下の関係が……。実際あんな見通しの悪い廊下設計したら、クレーム来ませんか(笑)?
    私が今でも覚えてるのは、トリックやら犯人の動機やらじゃなくて、館の管理者の最後のセリフだけですね。
    ……ネタバレでしょうか、これも(汗)。

  4. 探偵長 より:

    個室の大きさが、全く想像できなかったんです。
    シャワーやトイレと言った水廻り、ベッドが置かれている部屋の広さや
    曲がりくねった廊下の幅や長さ・曲率と言ったものを想像しながら読んでいました。
    でもダメなんです、想像できなかったんです。
    例えば廊下の曲率(曲がり具合)。
    どのぐらいのカーブなら、前の人間が見えないのかが、イメージ出来ませんでした。
    たぶん距離感の目安になる物が、全く書かれていなかったせいだと思います。
    ・・・・・と言うか、そんな箇所にこだわりながら読んでいるのは、私だけだと思いますが(笑)

  5. みけねこ より:

    二回目のコメント、HNを入れるの忘れてしまいました…。申し訳ありませんでした。
    おまけに、たった今気が付きました…。
    恥ずかしい…。
    そういわれてみれば、距離感っていうハカリが無かったですね。これではイメージしにくいはずです。

  6. 探偵長 より:

    いえいえ、みけねこさんだと推察していましたので、お気遣いなく。
    クローズドサークル物の場合、いろんな物の距離感って、とても気になってしまいます。
    他にも密室物も同じだと思うのですが、距離感がボケると、成立しているのか否かを考えてしまうのでね。
    やっぱり、読み方が変ですね(笑)